人間関係心理学のススメ

意地悪する人の方が可哀想で不幸だった?!

人間関係
グルスケ
グルスケ

意地悪されて悲しい…

自分はなんて不幸なんだ。ついていない…

職場や学校で意地悪をされている方の中には、とても傷つけられて、相手を恨んでしまうこともあるかと思います。そんな方にこういう風に考えてみると少し気分が楽になるかもしれませんという内容を書きました。

こんな方にオススメの記事です。

・意地悪な相手が不幸になればいいと思ってしまう人

・自分ばかり嫌なことをされて我慢出来ないと思ってしまう人

意地悪な人の方が幸せそうに見える…

意地悪な人の方が幸せになってる気がする…と思っていませんか?

よく意地悪をすると後で返ってくると言います。でも見てる限り、相手の方が友達多かったり、よく遊びに行ったりしてお金もありそうだし、恵まれてない?と不公平さを感じ、怒りを沸々させていませんか?

私も意地悪をされた相手に対して、怒りが沸いてる時は、アイツにも同じ事が返ってきて酷い目に合えばいいのに!なんでアイツの方が上手くいってるの?と思っていました。

でも本当に意地悪な人は幸せなのでしょうか…?

そもそも、「自分がとても幸せ・満足な人生を生きている」と思えている人は、他人を批判したり、何か嫌がらせをしてやろうなんて考えるかな?と思いませんか?

そして、やはり幸せで満たされている人は嫌がらせをしてやろうなんて考えることはありません。

なぜなら、そんな暇も興味もないからです。なんなら他人の幸せを願う余裕すら出てくる場合もあるでしょう。

例え話ですが、私が大好きなアーティストのライブで最前線の席が当たった時の話をします。笑

ライブ終了後は、大好きなアーティストを間近で観れて、楽しくてうれしくて本当に幸せでした。帰り道も一緒に行った友達とずっとその話で盛りあがっていて、正直他人のことなんて無関心でした。それよりもその幸せな時間を嚙み締めたくて、他人に構っている暇はありませんでした。むしろ、そこにいる人皆が楽しめたよね!と嬉しくなっていました。初めて世界平和願えるくらいに幸せでした。笑

意地悪な人は自己肯定感が低い!?

では、なぜ彼らは「自分がとても幸せ・満足な人生を生きている」と思えずに意地悪をしてしまうのか?

私はいろいろと心理学を調べた結果、あることが分かりました。

最近、自己肯定感という言葉をよく耳にすると思いますが、自分の人生を幸せに満足に生きるためには、まさにこれが必要になってきます。

これが低く、不足しているのが原因と考えられます。

つまり、自己肯定感が低い人ほど意地悪になりやすいということです。

さらに自己肯定感が低いと起こる特徴があります。

自己肯定感が低いと起こる特徴

・現状に満足出来なくなる

・嫉妬心が強くなる

・感情をコントロール出来なくなる

自己肯定感が低いとどうなるか?

1.まず自己肯定感とは何か?

それは今の自分自身をありのまま受け入れている、認められている感覚のことです。自分自身で思う長所・短所があるかと思いますが、それらを全部認めてありのまま生きていくイメージです。正確には人間には長所も短所もない、単なる個性と捉えます。

2.自己肯定感が不足している状態とは?

長所は伸ばしていいと思えますが、短所はあってもいいと考えられないのです。そして、短所を受け入れられずに必死に直そうとします。そうすると、本来の自分とはかけはなれていて無理をしている状態となり、結果生きづらい状態になります。

自己肯定感は、自分自身以外のもので満たすことは出来ません。お金をたくさん持っていても、友達が多くいても、と外側の物や人で満たす事は出来ません。

これを踏まえて、特徴も見てみます。

現状に満足できなくなる

先述した通り、今の自分や自分の状況をありのまま認めて、受け入れているということが現状に満足しているということに繋がります。それが出来ていない人が意地悪をしてしまう傾向にあります。

逆に現状に満足し、幸せを心から感じているといい意味で他人への興味がなくなります。それをまとめると、下のような構図が出来上がります。

意地悪・嫌がらせをしくる人=自分が今幸せだと感じれていない人

満足していれば、周りを見る暇なんてありませんし、意地悪なんてことは思いつきもしません。

だから、意地悪された相手の不幸を願わなくてもすでに本人は不幸なのです。他人からは、どんなに恵まれているように見えても本人がそれを感じれていないのです。

このように幸せを感じられない生き方をしていること自体が不幸ですよね。

嫉妬心が強くなる

自己肯定感が不足している人が抱える問題点とは?

上でも書いたように無理をして短所を直そうとしている自分がいます。その目の前に、短所をそのままに自由に生きている人が現れるとします。そうすると、自分が必死で直そうとしているのに!という反発や自由に生きているなんてずるい!、私が苦労して手に入れたいものを持っている!と嫉妬が生まれます。

それが、その人を批判したり、嫌ったりすることの根本的な原因なのです。普段、人を苦手だと思うのも同じ心理状態から生まれます。

感情のコントロールが出来なくなる

今まで書いてきたことから分かるように、人を批判する・人の好き嫌いが激しい人は実は根底では、自分自身の短所を批判して嫌っているのです。本人も普段の意識や思考レベルでは気づけていない場合が多いです。

だからどんなに恵まれているように見えても、心の底では自分自身に満足できていないのです。そしてそれを認められません。

だから、それを刺激してくる部分を持っている相手に過剰反応して、攻撃してしまうのです。こういう人たちはいつも警戒レベルMAXで生きていて、すごい勢いで反応してしまうため、冷静になれず感情をコントロールすることが出来ません。

※逆に自分を攻撃するパターンに陥る人もいますが、それはまだ別の記事で。

なので、意地悪をする人は、自分自身に満足出来ていない状態を認めたくないから、他人を攻撃することで根本的な問題をすり替えているのです。

そんなの被害に合っているこちら側としてはたまったものではありませんが、そういう原因があるのです。上にも書いたように自分でも気づいていない方が多いので、本気で相手が悪い等思ってる場合も多いです。

結論:意地悪は不幸アピール

意地悪をするということは、「私は満たされてません!!」とアピールしていることと変わりません。さらに嫌いな人に意地悪をしたからと言って、人生が良くなることは1ミリもないのです。

そう考えるとなんだか虚しいですね…

つまり、意地悪する人の方が可哀想で不幸ということです。

ただ人間関係のトラブルは対比100:0というのは考えにくいため、ご自身も少し省みてみるといいかもしれません。

意地悪されている相手がもともと感情的だった・他の人にも同じことをしている人の場合は、こちらが意図せずにしていたことが相手を刺激した可能性が高いので、一旦、距離を置きましょう。

どちらにしろ、こちらにも何か原因があったにしても意地悪という方法をとること自体、感情のコントロールがうまく出来ない人には違いありません。過剰に反応しないことが得策です。

まとめ

これで意地悪する人が不幸だということが納得頂けましたでしょうか。もう一度書きます。

今の生活に幸せを感じられない生き方自体が不幸なのです。

こちらの出来ることは、媚びたりせずにそっと距離を置いたり、本人の心の状態を理解して接してみると今までより、楽になるかもしれません。

傷つくことをされているので、なかなか相手を目の前にすると冷静でいるのは難しいかと思いますが、見下すわけではなく、一歩離れた気持ちで相手を見てみるといいかもしれません。

注意:決して本人に「あなたは自己肯定感が低いのね、可哀想ね」などとは言わないで下さい。意地悪をしてしまう人は、そんなことを言っても理解して話を出来るような相手ではありません。心に余裕がないから意地悪になってしまうのです。

相手は変えることはできません。だから自分が少しだけ考え方を変えて、今の自分の置かれた状況を俯瞰してみてはいかがでしょうか。

もちろん、意地悪されているご自分を責める必要はありません。それに意地悪な人って大変ですよ。あなたのことを無視したり、仲間外れにしたり、常にあなたを意識しているんですから…

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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