人間関係心理学のススメ

人を許せない人の心理とは?

人間関係

なぜ人を許せないのか。

私自身も意地悪をされた相手・傷つけられた相手を許せなくて、日々モヤモヤ過ごしていました。

結構根に持つタイプ(笑)なので、それはそれは長いこと消化できずにいました。

どうして、こんなにも相手のことが許せないのか、いつまでも自分の心の中にいるのか。

早くこの怒りを手放して、楽になりたいと思っていました。

そしてなぜ怒りを手放せないのかを考えた時に、相手が自分の「正しさ」からはみ出していることに気づきました。

メンターの三凛さとしさんも「正しさを持ったままだと豊かな人生は送れない」と仰っています。

人を許せない人の心理

人を許すことは、その人を受け入れて認めるような感じがしてるためです。

つまりは自分の正しさを曲げて、相手を受け入れるような気がする心理が関係しているのです。

・なんであんな酷いことを平気で出来るのか

・ズルいことばかりして、自分だけよければそれでいいなんて間違っている

・人には親切にするのが普通なのに

・子供みたいに感情をむき出しにしてくるのは、大人として恥ずかしい

・自分のことを振り返りもせずに、人の事ばかりを責めるのは間違っている

実体験により私が当時思っていたことです。

上に書き出したもの全部、私はやらないようにしています。

これをすることは私の中で間違い・禁止事項=自分のルールになっています。

嫌いなあの人、なぜ気になる?!でも書いていますが、人は自分のルールからはみ出している物や人は受け入れらないのです。

自分が正しいのだから!相手が悪い!間違っているのだ!絶対こっちが合っているでしょ!と。

さらにはそれを相手に分からせたい!という思いがあるでしょう。

だからこそ、簡単に許すことが出来なくなるのではないかと思います。

人に分からせるというのは、こちらのことを認めさせる=相手をコントロールしたいという欲求です。

自分の方が○○だという気持ちがあると思います。

自分の方が分かっている!

自分の方がきちんとしている!

確かに正論と言えるものもあるかもしれませんが、それを振りかざし続けてもストレスは溜まるし、相手が直すわけでもないし…

とあまりいい事はありません。

正しさを主張する原因

なぜ相手をコントロールしてまで、自分の正しさを主張しようと考えるでしょうか。

上に書いた自分の方が○○だ!というのは、

結局、自分に自信がないから起きる感情だと思うんです。

自信がないと心の余裕もなくなるし、相手を理解するなんて到底無理です。

だから「どうだ!私が正しかっただろ?」と相手を屈服させたい感情が根底にあるんだと思います。

相手を屈服させることで自分の正しさを証明して、自分の自信の材料にしようとしているのです。

マウンティングしてくる人の心理とも似ている部分があります。

人は、まず自分が余裕をもって満たされてると感じていないと他人のことなど受け入れるスペースはないのです。

だからお互いの正しさを前面に主張し合って、日々争いを起こすのでしょう。

人それぞれの正しさとはどこから来るものか

他の記事(執着する人謝れない人)でも書いている通り、

自分や相手の正しさ・ルールというものは、そもそもが不安や恐れから自分を守るために出来たものであると考えられます。

具体的には、以下のようなことです。

こうでなければならない

→こうしていないと人としてダメだと思われる (恐れ)

こんなことをするのは間違っている

→間違ったことをしたら、人から嫌われてしまう(不安)

上でも、自分に自信がないと心の余裕がなくなり、相手を理解できなくなると書いています。

これは最終的に、他人を攻撃することにもつながります。

攻撃をしてくる相手の動機はほとんどが不安や恐れからですし、怒りや嫉妬などの感情が動機となる事もあります。

では上で書いた内容を踏まえて、人を許すとは一体どういうことかを考えてみます。

人を許すとは

ここでは私なりに考えてみました。

要は“罪を憎んで人を憎まず”という言葉に近いかもしれません。

自分が独自ルールを持っているように相手も独自ルールを持っています。

たとえ、どんなに理不尽なことを相手がしたとしても、そこには必ず相手なりのルールや理由が存在します。

先ほども書きましたが、このルールは不安や恐れから来ているものです。

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そこを考えてみると、「自分も同じ立場なら、やりかねない」という風に考えられるかもしれません。

・親が何でもかんでも口うるさく言ってくる

→きちんと子育てをしなければと感じている(不安)

・恋人が浮気をした

→寂しさから逃れようとしてやってしまった(不安)

・仕事をわざと邪魔された

→あなたの実力がすごいと感じて悔しかった(恐れ)

・理不尽な嫌がらせをされた

→あなたの素敵なところが羨ましかった(嫉妬)

そうすると、正しい事・間違っている事とは一概に決めつけられなくなりますし、相手の立場上、仕方がなかったことなのかもと理解できるようになります。

その視点から相手を見てみると、許せるようになるかもしれません。

許すというか多めに見れるかもしれません。

まとめ

1番気をつけてほしいのは、人を許すことが出来ない自分を責めることは一番やっていけません。

無理に我慢して相手を理解しようしようとするのもお勧めしません。

いくら理由があっても、人を攻撃することは何の解決にもならないので、その対象となった方からすれば辛いと思います。

そんな時は、自分の中で納得するまで感情を吐き出すことをお勧めします。

ただ、許せないままだと毎日嫌な気分でいる時間が増えてしまうので、回りまわって自分が気分よくいれるためにも人を許す方が楽だということになります。

結果的には、相手よりも俯瞰して物事を見れるということにもつながります。

自分を理解して、相手を理解することで人生が少しでも楽になればと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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